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2009年6月13日 (土)

トラベルはトラブル?

 先月の英会話サークルでは、初めてトラベル英会話をやりました。そこで「トラベル」の語源を調べようとして、(カタカナ表記が)「トラブル」に似ていることに気が付きました。さっそくwebで検索してみると・・・。

 「トラベルの語源はトラブル」という記述がたくさん! なんだやっぱりそうか。こんなに記述があるなら書かなくてもいいかな、と思って読んでみましたが、どこにも「決め手」となるものがありません。それに「カタカナが似ているものこそ語源を疑え」、というのが信条?なので、あらためて調べてみました。

 結果からいいますとトラベル(travel)とトラブル(trouble)は、語源が別のようです。

 まず「travel」から説明すると、この言葉はなんと拷問道具に由来するのですね! 3本の棒でできた責め具があって、これをラテン語で「tripalis」と呼んでいたのです(「tri」は「3」、「palis」は棒を意味する「palus」のこと)。この「tripalis」から「拷問する、苦痛を与える」という動詞「tripaliare」 が生まれました。以後この言葉は「苦しめる」、「苦労する」などと意味と形を変え、古フランス語で「労苦を伴う努め」を意味する「travail」*になりました。そしてこのまま英語に取り込まれ、「苦心、労働」を意味する「travial」となりました。

 そしてこれが「旅をする」を意味する「travailen」となり、 現在の「travel」となったのです。苦労を意味する言葉が「travel」となったのは、当時の旅が苦労続きのものだったからなのです。

 一方トラブル(trouble)の語源は、「混乱した、よどんだ、」を意味するラテン語の「turbidus」**です。これが「turbulare」となり、古フランス語の「trubler」を経て英語の「trouble」(混乱、困難)になったものです。つまり語源は拷問とは関係がなく、肉体的苦痛というより単なる混乱状態から発展してきたものの様です。

 

*フランス語の「travail」は今では「仕事」を意味しますが、転職雑誌の「とらばーゆ」はここから名前をとったそうです。
**乱気流を意味するタービュランス(turbulence)の語源でもあります。

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コメント

突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/french/

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今後ともよろしくお願い致します。
8MonMxda

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後ほどHPにおじゃまして、こちらへのリンクを貼らせていただきます。

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